Bloodflowers Promo Tour!
Paris & London
■2000年2月7日に、パリを一望に見渡せるユニークなアーチ型のビルの最上階Arche de la Defenseで行われたライブは、フランスのCDショップFNAC主催の招待客のみのシークレット・ギグ。少し疲れの色もあったブリュッセルに比べ、バンド全員がグッド・コンディションで、ことに"Maybe Someday"でのロバートとペリーのギタープレイの美しさはアルバムバージョンを凌駕するほどだったとのこと。またロバートは"The Figurehead"の歌詞の一節「Chinese art and American girls...」のAmerican girlsの部分をさりげなくFrench girlsと歌ってファンサービス。

■2月8日には、フランスのTV局CanalとFNACによるビデオチャット（右写真）が行われ、ロバートは、来たるDream Tourでは、前座を入れることを検討しており、The Cureのライブ自体は2時間弱くらいになるだろう等と発言。またフランスでは他に、TV番組「Nulle Part Ailleres」に出演し、"The Last Day Of Summer"を演奏しました。この番組には、映画監督Tim Burtonもビデオ映像で登場、The Cureの音楽は彼にとって、ずっと彼の映画のインスピレーションの源であり続けていると語りました。Folha紙（ブラジルの新聞）のインタビューによると、Burtonは新作「スリーピー・ホロウ」のサウンドトラックをロバートに依頼したのだそうですが、ちょうどBloodflowersレコーディングの最中で、叶わなかったとのこと。
■2月9日、インディーバンドのライブで知られている小さな会場、ロンドンAstoriaで行われたギグ。他のヨーロッパのプロモ・ショーと同セットリストながら、さらにパフォーマンスの完成度は増していた様子。今回のツアーでは、ともかく完璧なパフォーマンスに主眼をおいているというロバートの姿勢もあってか、目立ったミスもなく、しらふでマジ（？）なプレイ。 なお、このライブは、Dotmusic.comにより、インターネットで生中継もありました。この中継には「Kiss Me Kiss Me Kiss Me」等の共同プロデューサーDave Allenが参加し、ライブ・ミックスを担当。音質的に今までのミキシングデスクからダイレクトで流されていたウエブキャストとは一線を画す内容となりました。

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Bloodflowers US Promo Tour!
San Francisco, Los Angeles, Dallas, Atlanta & New York
■アメリカでは、2月16日午後7時より、サンフランシスコのヴァージン・メガストアにてサイン会が行われました。アメリカに着いたばかりで、全員が疲労の色は隠せない状態だったようですが、ファンとの交流を大切にする彼らは、丁寧にサインの求めに応じ、ファンと言葉をかわしていたそうな。
■2月17日、アメリカでのプロモ・ツアーの幕開けとなったサンフランシスコのライブ会場Fillmore Theatreは収容人数、約1200人のクラブ。当然ながら、チケットはプレミアムがついて1000ドル（約110000円）になったケースもあったそう。予定より40分遅れで始まったショー。前夜のサイン会ではかなり疲れていた様子だったメンバーもすっかり元気になったようで、歓迎ムード一色のオーディエンスのためもあってか、とても雰囲気の良いライブに。ロバートは心底、曲に没頭し、"Bloodflowers"では、両手で顔を覆いながら熱唱するシーンも。
■2月18日夜には、MadTV収録のためスタジオ入りして、"Maybe Someday"と"In Between Days"の2曲を演奏（右写真）。スタジオに集まったファンの喚声の凄さにTVクルーもたじたじでしたが、バンドはファンの歓迎をとても喜んでいた様子。この番組は、2月26日に放映されました。
■2月19日の、ロサンジェルスのプロモショーでは、一貫して同じだったセットリストが若干変更され、"Shiver And Shake"と"In Between Days"の2曲が加えられました。会場には、現在はロサンジェルス在住のLol（Laurence Tolhurst／元The Cureのドラマー・キーボーディスト）が姿を見せました。最近のインタビューでロバートは、Lolの解雇、そして彼が起こした訴訟をThe Cureの活動歴の中で、もっとも残念に思っている事と述べ、またLolから手紙をもらい返事を送ったと発言したばかり。1993年に裁判所で会って以来というLolのために、ロバートは、アンコール曲"The Figurehead"の曲紹介時に「Lolに・・・」とコメントしてから、プレイを始めたそう。またこのライブは、ラジオ局KROQによる生中継もありました。
■アメリカのプロモ・ツアー中には、21日ダラスのライブもラジオ放送があり、他に21日と25日シカゴでのライブのウエブキャストも行われています。 アメリカでのセットリストは、ヨーロッパでのリストを中心に、その日によって"In Between Days"、"Just Like Heaven"、"Boys Don't Cry"などが加えられていました。
■2月29日には、TV番組Late Night with Conan O'Brienの収録が行われ"Maybe Someday"と"A Forest"の2曲をプレイ。この番組のゲストは、1曲しか演奏しないのがふつうで、2曲をプレイするのは異例のこと。またロバートは、真っ赤なシャツにピンストライプの黒のスーツという昨今にない（？）ドレスアップしたスタイルで登場。会場を半ば占拠したファンにはにかんだような笑顔を見せていました。

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