Want! : The Cure News 2000 12

The Cure News - December 2000

from The Cure Fan Club Want! "Earl Grey No.52"

レコーディング開始は、2001年春まで延期！
Fisher Lane Studio 1999 オーストラリア公演終了後、11月からレコーディングを開始する予定でロンドン市内のスタジオの予約をしていたThe Cureでしたが、残念ながら、レコーディングは、2001年の春に延期されてしまいました。理由として、はっきりした情報はないのですが、特にバンド内に問題があったわけではなく、一説によると、サイモンの奥様サラさんが12月に出産予定で、サイモンが年内中はレコーディングに参加したくない意向だったため、日程を延期したとも言われています。また、11月中旬にオーストラリアのラジオ局JJJのインタビューを受けたロジャーも、The Cureのレコーディングは、2001年の春まで延期されたと述べています。
Fisher Lane Studio 1999 一方、11月4日にロンドンで行われたSmashing Pumpkinsのコンサートに、奥様のメアリーさん同伴で姿を見せたロバート。The Cureファンで知られるSmashing Pumpkinsは、ライブの途中で、"Boys Don't Cry"の一節もプレイしました。このライブにはThe Cureの他のメンバーや、ツアー・マネージャーのダリルさんも姿を見せ、アフターショーでは、皆、一番最後まで、会場に残っていたそうな。なお、このアフターショーに居合わせた、ロンドン在住のファンの方、Yuriさんが、以下のとおりバンドと出会った時の様子を伝えてきてくれました。

T h e C u r e 遭遇レポート

11月4日スマッシングパンプキンズのロンドン公演にロバート達が来ていました。この日、私はたまたまアフター・ショウにいたので、それを知りました。
突然の出来事で、私は舞い上がってしまい、会話の内容をイマイチ覚えていないのですが（ごめんなさい）、日本への来日のハナシは完全に無くなった訳ではないようでした。でも、具体的にハナシが実現の方向へ進んでいる印象は受けませんでした。というのも、しつこく日本に来てね！と言っていたら、“Next Year”⇒“Next time”⇒“hopefully”と、返事が変わっていったので…。他のメンバーに同じことを聞いても、“Next Year”もしくは“Next time”という返事でした。私はこの時点では、「社交辞令」なのだろうと思っていたのですが、翌日、パンプキンズのビリーが教えてくれた話を聞いて、「まんざらウソではないのでは？！」と思いました。というのは、この日のＳＨＯＷが終わったあと、午前3時ごろに、パンプキンズが泊まっていたホテルにロバートがやってきて、ビリーと２人でバーで飲んだそうなのですが、その時に、ロバートが、「キュアーは解散しないで、また一緒に音楽をつくっていくつもり」と、言っていたそうなのです。ということは…次のアルバムで来日の可能性が？！
と、やや憶測が入ってしまいますが、ファンに対してでなく、友人であるビリーに解散はしないと言っていたのは真実だと思うので、来日の可能性を期待してもいいかな、と思いました。

ゲスト：Yuri ロンドン在住

ロバートのソロ・アルバムプロジェクトの参加者は？
先月に放送されたアメリカのラジオ局によるReeves Gabrels（Wrong Numberのゲスト・ギタリスト）のインタビューで、彼は、ロバートのソロ・プロジェクトへ参加する予定と述べました。レコーディングは、2001年2月の下旬が予定されているとのこと。また、彼は、ロバートが、Reevesの他に5名のゲスト・ミュージシャンを考えていると聞いたとも述べています。現在のところ、まだ情報は曖昧としていますが、噂されているミュージシャンとしては、The Cureの他のメンバーを始め、元The CureのドラマーBoris Williams、そしてDavid BowieとBilly Corganが挙げられている様子。
またNine Inch NailsのTrentは、11月末頃行われたインターネット・チャットで、彼もロバートのソロ・プロジェクトに参加するかもしれないと述べています。The Cureの大ファンで知られる彼は、Dream Tour中、ロサンジェルスで、自分のバンドのツアーを中断して時間を作り、The Cureのライブを観ていますが、ショーの後、ロバートに会い、ロバートのソロ・プロジェクトについての話をしたとのこと。

Fisher Lane Studio 1999

またもトリビュート盤CDがリリース。
10月12日にThe CureのトリビュートCDが、レーベルTOO DAMN HYPE --CAROLINE-- より、リリースされました。"Disintegrated"と題されたこのトリビュートは、その名が示すとおり、全曲が、アルバム「Disintegration」からのカバーとなっています。参加バンドは、どちらかというとハードコア、デスメタル系のバンドで、とってもユニークな内容とのこと。
Disintegrated トラックリスト
Cave In - Plainsong
Chimaira - Fascination Street
Compression - Prayers For Rain
Another Nothing - The Same Deep Water As You
Neck - Last Dance
Converge - Disintegration
Bad Luck Thirteen Riot Extravaganza - Pictures Of You
Home Thirty Three - Homesick
Together We Fall - Untitled
Voice of Reason - Lullaby
When Fear and Weapons Meet - Closedown

ロバート、Lolとの和解を表明。
先頃The Cureのオフィシャルサイトの6月のニュースページに、突然「・・・それから、ついに仲直りしたんだ」とのコメントとともに、ロバートとLol Tolhurstの写真が掲載され、噂の域だったロバートとLolの和解が公式に発表されました。
元The Cureでドラムやキーボードを担当していたLolは1989年に解雇され、その後、The Cure在籍当時のギャラに関する訴訟を起こしたりなどあって、ロバートを始めThe Cureメンバー全員と犬猿の仲になっていました。その後、Lolからの連絡にずっと応えることを拒んでいると伝えられたロバートでしたが、ようやくLolを許した模様。Dream Tour中、5月30日にロサンジェルスでのThe Cureのライブに家族で訪れたLolは、舞台の袖でライブを観賞。またライブ後、アフターショーにも参加したとのこと。そして、このアフターショーでロバートは、1994年ロンドンの裁判所以来、Lolと再会し、和解したのだそう。

Robert and Lol 2000