前日に続いての悪天候に見舞われたライブは大雨どころか、まさにどしゃぶり！The Cureは果敢にステージに上がったものの、雷雨が酷くなり、くしくも"The Drowning Man"を演奏後、一旦プレイを中断。機材にビニールをかけて、舞台袖で雨が少しおさまるのを待つ羽目に。しかし、冷たい雨の中、The Cureを待ちわびるオーディエンスを前にしては、いてもたってもいられず、20分後に再びひどい雨の中、バンドはライブを続行。ステージの一番奥に機材を移し、水びだしで使いものにならなくなったペダルボードをはずして、ギターを直接アンプに繋いでのプレイとなりました。

少しでも雨を避けようと、ステージの奥で肩を寄せ合っての演奏に、ロバートは、パブ巡りをしていたデビュー当時のライブを思い出したと後のインタヴューで語っています。また、もしそこにライブを見ようと立っていてくれる人が居る限り、どんな状況でも自分たちはプレイすべきだと発言。アンコールでプレイを始めた途端、ギターがショートしたロバート。感電の危険を感じたと認めつつも、自分は神をも畏れぬ人間だから平気だと思っていたと笑いながら話していました。

そんなコンディションながら、演奏は素晴らしく、"The Baby Screams"では、ちょうど'Heaven give me a sign...'のパートで雷が轟いたり、またラストのFaithの演奏が終ると同時に雨があがるという、誰にとっても忘れがたいライブになったようです。