フジ・ロックフェスティバルの出演契約交渉は決裂。 日本公演は、またも夢に・・・。

とても残念なお知らせです。ギャランティの問題で滞っていたフジ・ロックフェスティバルの出演契約交渉は結局、決裂してしまいました。理由としては金銭的な問題のみならず、日本と併せて計画されていたオーストラリア、ニュージーランド公演が中止になった余波もあって、とのことですが、かなり可能性が高いと伝えられていた今夏のThe Cureの来日は無くなってしまいました。
Dream Tour in Japanは、まさに夢に終わってしまい、本当にショック・・・。ロバートは、南米の雑誌インタビュー等で10月の南米公演の計画について言及したり、オーストラリア公演が10月以降に再検討されるという情報もありますが、関係者によると、Dream Tourは、7月2日のヨーロッパでのフェスティバルを最後に一旦終了する予定とのこと。巡り合わせとはいえ、来日が最後までもつれたため、FCでご紹介したいと考えていた旅行会社の主催・企画による「The Cureのライブを観に行くツアー」もついに企画に至らず、返すがえすも残念無念です・・・。

アメリカBayTVでインタビュー。
ロバートはアメリカのTV局BayTVに登場、インタビューを受けました。 6月6日に放映されたこのインタビューは、あまり内容的に実りあるものではなかったそう。ロバートは、彼のことを暗いと決めつけるような質問に対し「僕の人生の95％はハッピー」とコメント。また彼が今、気に入っているバンドはMogwai、The Smashing Pumpkins、そしてNine Inch Nailsと答えています。
なお余談ですが、NIne Inch NailsのTrent Reznorは、大のThe Cureファンとして知られ、またロバートと個人的に親交があると伝えられていますが、Dream Tour中のThe Cureのライブを観たいがために、自分のバンドのライブスケジュールを無理やり調整して、時間をつくり、ロサンジェルスのライブ会場に駆けつけたそうな・・・。

ロバート、またもThe Cureは解散とコメント。
5月18日アトランタよりスタートしたDream Tourアメリカ・カナダ公演ですが、アメリカに到着後、行われたロバートのインタビューが、USA TodayやWall of Soundをはじめ、続々アメリカのメディアに登場、ロバートがまたもや、The Cureの解散についてコメントし、波紋を呼んでいます。
このニュースは、すでにイギリスのNMEなどのほか、印刷媒体に留まらず、MTVやラジオなど多くのメディアが取り上げ、日本でもウエブサイトbeatuk.comが、ニュースとして掲載しています。インタビュー中のロバートの発言の主旨は、キュアーファンにとっては既にお馴染み（？）のものに思えますが・・・、ロバート自身はDream TourをThe Cureの最後のツアーにしたいと考えており、ツアー終了後にバンドを解散して、ソロ活動に入るつもりというもの。ただしこれはあくまでロバート個人のコメントで、オフィシャルのアナウンスではなく、公式筋での発表ではありません。
また、一部で噂されたようなバンド内のメンバー間のトラブルは何もなく、The Cureは相変わらず、メンバー同士がとっても良い関係で、ツアーを楽しんでいる様子。今回のツアーでも、ライブの後には、ホテルのバー等で、度々バンドのメンバーが仲良く一緒に、飲んでいる姿が目撃されています。また、6月14日に収録され、15日にオンエアされたボストンのラジオ局WFNXのインタビューでロバートは、大きなツアーは二度とやるつもりはないが、また一緒にライブをいくつか行うかもしれないと発言しています。

ロジャー、Appleサイトに登場。
The Cureのオフィシャルサイトをロバートと一緒に制作・運営しているロジャーは、アップル社のパソコン、マッキントッシュ（Mac）の大ファンとして知られていますが、このほどAppleのサイトにMacユーザーの一人として登場、インタビューを受けています。The Cureのメンバーは全員、Macを持っていることや、Bloodflowersの制作中、ロバートは、パワーブックを活用していたこと、またThe Cureのサイトは、アプリケーションDreamweaverを使用して制作していることなど、少し興奮ぎみに嬉しそうに語っています。またDream Tourの様子を伝える短いQuicktimeムービー（6月2日のライブより"Open"の一部）も掲載されています。
http://www.apple.com/hotnews/articles/2000/06/thecure/

ロバート、ソロアルバムや今後の活動について語る。
6月初旬に行われたインタビューより、ソロアルバムがらみのコメントや今後の活動に関する発言を抜粋してみました。
まずthe Denver Postのインタビューでは「僕は、もう表立ったミュージックシーンからは退いて、映画音楽をやりたいんだ。それなら家でできる。僕の次のプロジェクトはソロアルバムで、もう何週間かそれにかかっているよ。それから先は、バンド活動も依然、可能性はあるね。勢いがある。強い願望も。でも僕は今、流動的な立場にあるんだ。もし次に何をしようか考えていたら、今現在やっていることを楽しめないだろう。そして僕は、本当にこのアメリカのツアーを楽しんでいる最中なんだ。」と述べています。
またthe St. Louis Post-Dispatchでは「僕のソロプロジェクトには、ひとつかふたつ、The Cureの連中がプレイした曲が入るだろう。」と発言、またソロアルバムの曲は、音楽的にも主題も、The Cureとは全く違ったものになるだろうと断言しています。
一方、the Orange County Registerのインタビューでロバートは、バンドは、Metallicaがサンフランシスコ・シンフォニーと行ったように、ドイツのハノーバー・シンフォニー・オーケストラと共演するという申し出を検討していると示唆。実現する場合は秋以降だそう。また「僕は、去年からソロアルバムに取り掛かっている。ツアーが終わったら、制作に戻って終わらせるつもりだ。でもわざわざライブでソロアルバムの曲をプレイするなんてことはしないだろう。」と述べ、「ラジオで度々流れるような類いのアルバムではないよ。歌詞とコーラスの繰り返しみたいな作品じゃないし。真面目なメインストリーム向けの音楽ではない。The Cureとは呼べない、僕がかつてやったことがない、そんな何かをやるつもりだ。」と表明、またクリスマスまでにソロアルバムのレコーディングを終え、来年早々にリリースしたいと希望しているそうです。

どうもロバートの考えは日々変化しているようで、コメント内容はちょっとまちまち。但し、ロバートのソロアルバムに関しては、関係者によると遅かれ早かれリリースされるのは必至とのこと。というのも、ロバートは、レーベルとThe Cureとしての契約以外にロバート個人としても契約を取り交わしており、その契約によるとあと1枚はアルバムを制作・リリースしなければならないためだそう。なお、Bloodflowersを最後にThe Cureとしての契約は終了し、現在The Cureは所属レーベルがない状況にありますが、ポリドール（ユニバーサル）によると、今後、再契約しないと決まったわけではもちろんなく、レーベルは再契約を希望して、バンドに働きかけているのだそうです。