アデレードって、意外に古風で小さな街。シドニーからの乗り換え便で、アデレードに到着。送迎バスで会場のエンターテイメントセンターを下見しながら、ホテルへ。思ったより小さい感じ。外側にはポスターもなく、ファンの姿も見えなくて、Cureが本当にここでライブをするなんて、まだ疑ってしまうような静けさ。荷物を置いて、夕食を済まし、その日のうちに、初めてのCureライブ！7時頃、タクシーでホテルから10分程のところにある会場へ。

入口付近には、もう既に大勢の人が集まっている。未だもって謎だが、何故か、年配の方々の姿も。信じられないことに、ボディチェック・持ち物チェックは全くなく、席へ。それがオーストラリア流なのだろうか？席は、アリーナのほぼ真ん中。Robertのマイクは、ちょうど私の正面。8時15分頃、メンバーが登場！それを見て、通路の辺りにいた観客が、なぜか前方に移動。一緒に前に出ればよかった？みんな椅子の上に立ち上る。もちろん私たちも！人の頭の隙間からステージを眺めると...、あの人は...誰？もしかして...Simon...？髪がパーマ...。。なんか、変...。Robertは...、現状維持。。

Dream Tourの今までの流れと同じく、Out Of This World、Watching Me Fallと続く。From The Edge Of The Deep Green Seaは待ってました。put your hands in the skyで、手を挙げなくちゃ。絶対やりたいと思ってた！準備をして、手に持ってる物を置いて。でも、私より前の方はまあまあやってたけど、後ろの方はやってなかったみたい。。The Kissは、イントロのギターの音でくらくらして、もう倒れそう。この日はEndはなく、39、Bloodflowersで、一旦終了。Jasonも少しは上手くなったな、などとなんとなく思っていたのだけれども、1回目のアンコールのDisintegrationは、やっぱりちょっと遅さが目立つ。どの曲だったかはっきり覚えていないのだけど、Robertのギターのチューニングが合っていなかった。

2度目のアンコールは、アルバム「Pornography」からの選曲。Cold、A Strange Dayの後、信じられないことに、Pornographyを演った。Disintegrationを演ってる時に、ふと、まさかPornographyはやらないだろう、と思っていたのに！この曲は大好き。Want!のアンケートでも、Disintegrationと、いつも1、2位を争う。後で聞いたら、Robertは「今までに演ったことはないんだけど」とか、言ったらしい。ライブのせいなのか、音が大きいせいなのか、もしくは、アルバム制作時とはメンバーが違うせいなのか、初めてCureを生で観ている私にはわからなかったけど、アルバムよりも力強く、なんだか、解放されているように思えた。でも、これが聴けただけでも、観に来た甲斐があったというモノ。これは、本当に泣きました。。

最後のA Forestの時、緑のライトが観客席の方を照らしていく。結構みんな残っている。みんな立ち上がったまま...。実を言えば、この日はスピーカーの音が割れてました。それに、次の日まで耳が痛い程大きな音だったので、決して音響的に良いとは言えなかったけれど、初めて観るCureのライブは、なんだか、くらくらしたまま過ぎてしまった3時間。どの曲を演ったのか、ほとんど思い出せないくらい。でも、この日のCureは、私にとっては最高！Robertのステージにかける姿勢は、率直に言って、真摯。Cureが来てくれるなんて、オーストラリアの人が、少し羨ましくなった。

シドニーは、オーストラリア1の大都会。ホテルは、なんと会場の目の前！部屋の窓から見えるシドニー・エンターテイメントセンターは、結構広そう。これは、日本で言えば武道館みたいなものか？昼間は穏やかな雰囲気だった会場も、開演時間が近づくと、どこからともなく、黒っぽい服装の人々が現われて、なんとなくCureが現われそうな気配になってくる。中に入ると、やはり持ち物などのチェックはナシ。入口辺りにいる係員らしき人も、チケットを見せると席の場所を教えてくれるだけで、何のチェックもしない。この日は、席が遠かった。アデレードと違って、上から見下ろす感じ。双眼鏡で見ても、表情まではわからない。

8時15分頃メンバーが登場。Openでは、キーボードのパートがないRogerが、後ろの暗いところで、なんだかこっそりギターを弾いていた。この日は、上の方だったせいか、ホールが大きすぎるせいか、なんだか音が妙に小さく、周りの観客も立ち上がったり踊ったりする人はほとんどいなくて、ちょっと傍観者的に見てしまう。この日のThe Kiss、Robertのギターが、もうやめて〜、と叫びたくなる程素晴らしい。セクシーで、うねるようで、双眼鏡から目が離せなくなってしまった。。これを聴けただけで感激！初めて、Robertを、男らしくかっこいい、と本気で思った。From The Edge Of The Deep Green Seaは、なんだかやっぱり鈍い。こう言ってはいけないかも知れないけど、PorlとBorisの抜けた穴は、まだまだ大きい。。

この日のセットリストには、Endがあった。サビの部分がI was none of those thingsと過去形に変えられていて、私には、これはendではない、という意味に思えたのだけど。。でも、この曲が始まると、どうしても、この後は（とりあえず）39、Bloodflowersで、ココは終わりなのね...、と思ってしまう。（まあ、まだアンコールがあるけどね。。）アンコールは、3回。There Is No If...、Trustと続き、Plainsongのイントロのとき、Robertがステージ上を歩いてまわって、みんなにファンサービス。Robertが向いている方向からフラッシュがたかれる。この日もDisintegrationがあったのだが、Jasonのやつ、失敗した！し・か・も、これから盛り上がるサビの所で！オリジナルとは違っていて、結構、ドラムが重要なアレンジだったのに。ガラスが割れる音がしなくて、あまり感情的ではない、ちょっと淡々とした感じ。Simonのベースが響く。今までの印象とは違う曲になった。Just Like Heavenでは、今まで座りっぱなしだった2階の客が立ち上がる。〆は、またしてもA Forest。11時頃、このshowは終わり。Cureがアンコールに費やす時間は、1時間。観客は、あっけないくらい、あっさり帰っていった。

出待ち。なにしろホテルは会場のすぐとなり。これを知ったときから、出待ちしようと話していた。ライブ終了後いったん部屋に戻り、みんなで打ち上げをしてから、12時頃、搬入口付近へ行ってみる。既に20人くらいの人々が集まっている。寒い。昼夜の気温差のあるオーストラリアでは、春と言えども夜は超寒い。運転手らしき人が出たり入ったりしていて、待ちの人から「Robertを呼んでこい」などと言われている。Kyokoさんは、Simonに持参のプレゼントを渡して、（今回売ってなかったので、幻の？）ツアーブックにサインをもらうつもり。私は、オーストラリアだけで発売された 3 for ONEにサインをもらうつもり。カメラを用意して、Stage Door 側の柵越しで待機。

初めに出てきたのは、Roger。でも、みんなが待ってるのは、Robert。傍らの椅子に座ったり、誰かの質問に答えたりしていたのに、誰も写真を撮ったりサインを求めたりしなくて、ちょっとかわいそうだったが...、まあ...、当然...かも。。そのうち、また中に入ってしまった。その後は、またしても、クルー系の人が出たり入ったりで、そろそろブーイング。待つこと、約1時間。再びRogerが出てきて、みんなに手を振ったりアピールしながら車に乗り込む。次は、Jasonだが、とてもおとなしくさっさと車内に入ってしまった。やはり失敗したことが尾を引いているのだろうか？続いてPerry。次は...、そりゃあ、Simonです。そのすぐ後にRobertが。この時既に、深夜1時半。。SimonとRobertはほぼ同時だったので、取り巻き連中が邪魔で、結局写真も撮れずじまい。黄色い声が飛び交う...が、さっさと2台のバンの、奥側の方に乗り込み、そのまま帰ってしまった。成果なし...でした。。