2001年にアメリカで制作された「Gypsy '83」は、ティーンエイジャーのゴス系カップルを主人公にした、80年代のノスタルジックでほろ苦い雰囲気いっぱいのインディー映画。2004年春から全米で公開されることになり、それに先がけて2003年10月にサウンドトラックCDがリリースされました。ゴス系バンドを中心とする全13曲入りのCDには、監督のTodd Stephens自身が、映画の制作中、重要な助けになった曲と言及しているThe Cureの"Doing The Unstuck"が収録されています。Stephensは、楽曲が彼にアイデアを与え、音楽が彼の感覚を揺さぶり、それが形になったのがこの映画と語り、自らサウンドトラックのプロデュースも手がけています。

このアメリカのゴス・ムーブメントのムードを満載した映画では、主人公たちがファンという設定で、The CureやSiouxsie & The Banshees、Bauhausなどの曲が、様々なシーンで使用されています。映画に登場するThe Cureの曲は、サウンドトラックCD収録の"Doing the unstuck"の他に、"All cats are grey"、"Trust"、"Just like heaven"で、ポスターやTシャツなどのグッズも映画のショット中に小道具として使われているそう。そして映画のラストには、感謝の言葉とともにロバートの名前が、クレジットされているとのこと。

Gypsy'83
Metropolis Records（MET297）