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| 1st February 2000 at Markethalle, Hamburg, Germany By Andreas （Earl Grey No.42より） |
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| 残念なことに、このハンブルグのコンサートは、僕が かつて観た中でも最高のコンサートとまではならなかった。つくづく思うにThe Cure はこんな小さなクラブ向きのバンドじゃないよ。 ぎゃあぎゃあ騒いでいるガキどもに囲まれてちゃ、せっかくのライブも台なしさ。 まだ発表前の新曲をライブで聴くのは、興味深い経験だったが、たぶんセットリストは少しばかり、ヘヴィー過ぎたかもしれない。 別に僕がThe Cureのポップソングを聴きたいと 思ったわけではないけれど、たぶん、1、2 曲くらい軽めのがあったら、もっと 楽しめるショーになったような気がする。 それとセットリストのうち、おそらく、いくつかの曲は入れ替えた方が良いだろう。 特にセットリストの前半部に "Watching Me Fall"をもってきたのは、どうだったのかなぁ。 なにしろライブが始まってから20分もたって、やっと2 曲めが終わるというのは、どうもね。それに、この曲では、生演奏で再現できない部分に録音テープを使っていたのも僕は気に入らなかった。 |  |
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 ハンブルグのチケット（写真提供：Andreas）。 |
こんな小さな会場で間近に The Cureを観るのは、すばらしい経験だ。 なにしろ、4年ぶりのワールド・ツアー前のプロモ・ショー、そしてその中でも、一番 最初のライブだしね。 ライブの前に、パリから来ていた Marie（オフィシャルファンジン Three Imaginary Boysの代表）に会ったけれど、彼女は、ブリュッセル、パリ、 ロンドン、それとニュー・ヨークのプロモ・ショーも観る予定らしい。 でも正直なところ、僕は、彼女みたいに自分も、もっと他のプロモ・ショーを観たいという気持ちにはならなかった。 素晴らしいライブには違いないが、 プロモ・ショーは一回、観れば十分だね。 僕はそれよりも、ちゃんとしたツアーのショーが楽しみでたまらないんだ。 | ||||||||||
| ライブ自体は、何といったものかな。 僕には、ステージ上のThe Cureが、かなり 違った感じに見えた。 なんか、バンドらしさが薄れて、本来の姿 とでも言うのか、ロバート・スミスと そのバンドっていう・・・。 ロバートは、プレイをすごく 楽しんでいるようだったけど。僕が 心から思ったことは、新曲を、1989年 当時のラインナップ、ギターにPorl、そして ドラムにBorisで観れたら どんなに素晴らしかったかってこと。 なにしろドラムのジェイソンがちょっとね・・・。 初期のThe CureのドラマーLolを テクニック的に非難する人は結構 多いけれど、僕は彼のドラミングは、それなりに 味があったと思うし、当時のアルバムには 充分、貢献したように思う。 ドラミング・テクニックは 乏しかったけれど、曲自体には、マッチしていたんだ。 でも今日の"One Hundred Years"と "A Strange Day"でのジェイソンの ドラミングは、僕には解せないものだった。 どちらの曲にもシンプルで 正確無比なドラムサウンドが 最適なのに、彼ときたら、賞でも 狙ってるとばかりの華麗なドラミング テクニックを披露したいだけって感じだった。 誤解しないように言っておくと、とっても グッドなショーだったのは、間違いないよ。 でもきっと僕が今までに観たライブが 凄すぎたんだろうね。それと、何といっても オーディエンスの質の悪さには、驚き呆れたよ。 ただ大騒ぎしている馬鹿者やら、ライブも 聴かずにおしゃべりに夢中な招待客やら・・・、 頭のいかれた奴らばっかり。 ああいう連中は、年々増えていっている気がする。 ロバートのまねをしている一群とかね。 もう、本当にごめんだよ。 |
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セ ッ ト リ ス ト Out of This World Watching Me Fall Want Fascination Street The Last Day Of Summer Maybe Someday From The Edge Of The Deep Green Sea If Only Tonight We Could Sleep 39 Prayers For Rain One Hundred Years Bloodflowers A Strange Day A Forest The Figurehead Disintegration ライブ写真は、全て2月1日ハンブルグにて （撮影：Gregory） |
ライブの僕にとってのハイライトは、 "39"、"Bloodflowers" それから"Disintegration"だった。 ちょっと残念だったのは、ロバートが "Disintegration"で 6弦ベースをプレイしなかったことくらいかな。 でもロバートは、すっかり曲に没頭していて、まるで彼の歌から、彼の痛みまでが伝わってくるような気がするほど。 新曲は、もう少し、リハーサルが必要に思えたけれど、ともかく本番の ワールド・ツアーまでには、きっと良くなっているだろうし、セットリストも改善されるだろう。 たぶん"Watching Me Fall"を 終盤の方に移しただけで、かなり良くなると思うよ。 ロバートのプレイは、本当に素晴らしくて、プレイに 終始、集中していたけれど、ライブ全体の印象として気になる点がひとつ。 他のメンバーは、どうなのかなってことなんだ。 僕には、少し冷めているように見えたのが気にかかる。 でももしかしたら、そう見えてしまったのは、僕のほうが年をとったってことかもしれないけれど。 たぶん"39"の一節みたく「僕の炎は 今にも消えそうだ」って状態なのかな。 それとも、このコンサートに過大な期待を 抱きすぎたのかもしれない。 だって、「Bloodflowers」は、あまりに素晴らしすぎるアルバムだから、ライブ演奏での完成度を 高めるのは容易なことではないのだろうね。 by Andreas from Germany
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| last updated 2000 04 29 |